2017年11月19日日曜日

個人投資家向け会社説明会 4/47

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。11月17日(金)に愛媛県の野村證券 松山支店で個人投資家向け会社説明会を行いました。約50名の投資家が当社会長・窪田の話を熱心に聴いてくださいました。前日に新規契約を発表したドイツ・バイエルAG社との契約も報告させていただきました。質問は2件、終わった後も窪田のところに複数の投資家が質問に来られました。

47都道府県すべてで実施すると宣言した個人投資家向け会社説明会は、これで47分の4です。愛媛県松山市周辺では「ありがとう」のことを「だんだん」というそうですが、参加していただいた投資家のみなさま、開催の準備をしていただいた野村證券のみなさま、だんだんありがとうございました。

ドイツ・バイエル社との契約締結

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は16日(木)、「独バイエルAGとの創薬共同研究開発契約締結のお知らせ」を発表しました。本契約に伴い、当社は独バイエルAG社(以下 バイエル社)から契約一時金を受領します。

これで創薬共同研究開発の契約企業は18社となりました。18社の内訳は、国内製薬企業が6社、海外製薬企業が12社です。当社の契約締結企業の特徴は、海外製薬企業12社のうち11社が医薬品業界で世界売上高20位以内に入っている、いわゆる“ビッグファーマ”だということです。私はバイオアナリストを18年間やってきましたが、売上高20位以内のビッグファーマの半分以上と契約しているバイオ企業は世界的にも当社以外にないと思います。

バイエル社は、1863年と明治維新よりも前に設立された歴史ある会社です。ヘルスケアと農業関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業で、2016年のグループ全体の売上高は前年比1.5%増の468億ユーロ、当期純利益は同10.2%増の45億ユーロとなっています。「Science For A Better Life」というミッションのもと、イノベーションを成功の基盤と位置づけて、研究開発費は47億ユーロを投入されております。

バイエル社は、今回の創薬共同研究開発の目的について、「腫瘍、循環器領域などバイエル社の戦略的研究分野全体にわたり、高いアンメット・メディカル・ニーズのある分野で新たなリードストラクチャーを発見することにあります。」と同日に発表したニュースリリースに明記しています。バイエル社の医療用医薬品部門の創薬研究責任者のアンドレアス・ブッシュ氏は「優れたパートナー企業の技術とノウハウによる社内の専門知識の補完は、バイエル社におけるイノベーション戦略には必須の要素です。弊社の創薬活動にとって、ペプチドリーム社のPDPSは非常に有望な技術と認識しています。」と述べており、当社のPDPSに対して高い期待と評価をいただいております。

私の個人的感想ですが、今回の契約に天の配剤というか運命的なものを感じています。

バイエル社は近代医薬品の出発点とされる化学合成薬を開発した会社です。柳の木から抽出されたサリチル酸は痛みを抑える効果があり、リウマチの治療薬に使用されていましたが、多くの患者は強い副作用に悩まされていました。バイエル社の研究者フェリックス・ホフマン氏はサリチル酸をアセチル化することでこの問題を解決しました。これが今から120年前の1897年です。開発から2年後の1899年に、この世界初の化学合成薬は商品名「アスピリン」として発売され、今では解熱鎮痛剤の代名詞として、世界で最も知名度の高い薬と呼ばれています。バイエル社が低分子医薬品と呼ばれる巨大な医療用医薬品市場の基礎を作ったといえるのです。

これに対して、当社は当社独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPSを用いて、低分子医薬品と抗体医薬品の“いいとこどり”である特殊ペプチド医薬品を開発するとして上場しました。そして現在は、PDPSから生み出される特殊環状ペプチドから得られる情報を活用することで、より効果が高く、副作用の少ない次世代型の低分子医薬品の創製にも力を入れています。

現在の近代医薬品市場の基礎を作ったバイエル社と、2020年代に新たな医薬品市場を創出しようとする当社が、近代医薬品の先駆けとなるアスピリン開発成功後“120年”という記念すべき年に提携し、創薬が困難な標的を対象として、いまだ有効な治療方法がない、いわゆるアンメット・メディカル・ニーズのある疾患分野で新しい治療薬の開発を始めるのです。何かしら運命的なものを感じませんか。

16日にドイツからバイエル社の方々が来社され、当社施設の見学をされました。これから複数の創薬ターゲットに対して、開発がスタートします。

もう1つだけ、今回の契約には、これまでにない特徴があります。バイエル社は医療用医薬品以外に画像診断関連製品及び農薬についても世界大手企業であり、本契約にはPDPSを用いて診断薬、バイオイメージング薬及び農薬として研究開発するオプションがついていることです。

大学時代に食糧危機を解決することを主目的にバイオテクノロジーを勉強した私の個人的願望としては、バイエル社がオプションを行使し、PDPSを活用して新しい農薬を開発し、世界の食糧問題に貢献していただければうれしいなと思っています。長くなりましたが、ワクワク感あふれる提携だと私は思っています。

2017年11月14日火曜日

米メルク社からのマイルストーン

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は13日(月)、米国Merck&Co.,Inc.(以下 米メルク社)との「創薬共同研究開発プロジェクトに係る2つ目のクライテリア達成のお知らせ」を発表しました。クライテリア達成によるマイルストーンフィーは当社の売上高に計上されます(金額は非開示です)。

米メルク社(米国、カナダ以外ではMSD社という社名を使用しています)とは2015年4月29日に、複数の創薬標的タンパク質に対して、特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結しており、17年6月に1つ目のターゲットに対して見出された特殊環状ペプチドが、あらかじめ設定していたクライテリアを満たしたことからマイルストーンフィーを受け取っています。

今回、2つ目のターゲットに対しても、見出された特殊環状ペプチドが、あらかじめ設定していたクライテリアを満たしたことからマイルストーンフィーを受け取ることになりました。

契約から2年半かかったのかと思われるかもしれませんが、Hit-to-Lead Stageの化合物が2年半で2つ見出されたことは従来の医薬品開発からすると極めて短期間といえ、私は米国メルクが当社のPDPSのすごさを感じているのではないかなと思っています。

18/6期は、第1四半期にはマイルストーンフィーが発生しませんでしたが、第2四半期に入って10月に旭化成ファーマからマイルストーンフィーを受け取り、11月は米メルク社から受領することになりました。これで2カ月連続のマイルストーン収入となります。今年の8月から当社の研究所が広がり、研究員も増えており、私はこの効果が来年以降に徐々に出てくると予想しています。今後はマイルストーンフィー受け取りのお知らせが増えてくるのではと思っています。

2017年11月10日金曜日

ゲイツ財団

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は9日(木)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation;以下 ゲイツ財団)から結核及びマラリアに対する新規治療薬の研究開発のための助成金(グラント)を受領することになったと発表しました。

ゲイツ財団は2000年にマイクロソフト社の創業者で会長のビル・ゲイツ氏と妻のメリンダさんらにより創設された米国シアトルに本部を置く財団法人で、途上国における健康問題や貧困の支援を主な活動としている世界最大の慈善基金団体です。

そのゲイツ財団が結核及びマラリアという世界的に問題となっている感染症に対する新規治療薬の開発に際して、選んだ技術が当社のPDPSでした。ちなみに結核で年間約180万人、マラリアで約73万人が死亡していると報告されています。それらの多くは途上国の貧しい人たちです。

これから当社はゲイツ財団から受領する助成金とネットワークを用いて治療薬の候補となる特殊環状ペプチドを見出すための複数のプログラムをスタートさせます。ゲイツ財団が求めるいい候補化合物が見つかった場合は、アフリカ等の貧しい国に対してはゲイツ財団の資金とネットワークにより治療薬の開発が行われ、安価で提供されます。一方、先進国においては、ペプチドリームがその候補化合物を自社での製品化及び他社にライセンスする権利を有しています。

私は実質ノーコスト、ノーリスクで世界的に関心の高い感染症の研究開発が進められ、しかも社会貢献もできるというありがたい内容だと思っています。

2017年11月8日水曜日

1Q決算発表

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。8日(水)の16時30分に18/6月期第1四半期決算を発表しました。

赤字となりましたので、驚かれた方も多かったと思います。しかし当社は、決算短信の4ページ目の図表の上の文章に書きましたように、「第1四半期の業績は、18/6月期の通期計画に対しては想定の範囲内の進捗」とみております。

今第1四半期については、費用面で2つの特殊要因がありました。1つ目は、17年7月に川崎市殿町に新本社・研究所が完成し、移転を行いましたので、移転関連費用約2億円が発生したことです。2つ目は、17年7月に米国Kleo(クリオ)社と戦略的共同研究開発契約を締結した際に、医薬品候補化合物の製造や前臨床試験に向けた費用として約3億円の一時金をクリオ社に支払ったことです(研究開発費として計上)。これらは今第1四半期限りの一時的費用です。これらの費用が発生することは18/6月期の通期予想作成時にはわかっていましたので、18/6月期第1四半期の業績について当社は期初から赤字予想としていました。

さて、今回の決算短信を見られた方は、経営成績に関する説明の文章が長いことに気づかれたと思います。実は、今回から決算短信の作成方式を変更しました。これまで当社は事務方が原文を書き、リックさんにその英訳をお願いしていました。17年8月9日に発表した本決算の短信についても経営成績に関する説明文は私が原文を書き、それをリックさんに英訳してもらっていました。しかし今回は、新社長に就任したリックさんから自分が原文を書きたいとの申し出がありました。自分の言葉で、ペプチドリームがどのようなことをしているのかを説明したいとの希望があり、今回からリックさんが原文を書き、私がそれを日本語訳する方式に変更しました。本決算の決算短信の説明文は49行、前年度の第1四半期の決算短信の説明文はわずか18行でしたが、今回の第1四半期の決算短信の説明文は89行です。ぜひとも新社長の熱き想いと受け止めて、目を通していただけたらと思います。

我々もやっと新しい本社・研究所に慣れてきました。最近、私は研究者の中核メンバー数人に新しい研究所に移った効果を実感しているかを聞いてみました。ほとんどの研究者は研究スペースが大幅に拡大し、最新鋭装置が入ったことで、こなせる仕事量が大きく増えたと言ってました。この効果がこれから徐々に目に見える形として出てくることを期待しています。

2017年11月2日木曜日

アルツハイマー

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。塩野義製薬が10月31日(火)に2017年度 第2四半期決算説明会を開催されました。日本IR協議会選定のIR優良企業賞を連続して受賞している企業だけあり、翌日にはその内容が、プレゼンターである手代木社長の音声付きで同社ホームページで配信されましたので、さっそく視聴しました(みなさんもぜひどうぞ)。

説明資料の39ページから44ページが当社関連の内容となっています。その中でも44ページは、当社と共同研究している4プロジェクト(PJ-1~4)の進捗の状況が図表で分かりやすく示してあります。4つのプロジェクトのうちプロジェクト1は17年3月にヒット化合物として認定されています。残り3つのうちプロジェクト2とプロジェクト3も順調に進んでいることが示されました。手代木社長は説明の中で、当社との共同研究について「2020年に臨床入りできるようなところまでもっていきたいと思っている」とコメントされています。

私が「へえ~、そうなんだ」と驚いたのは、現在はターゲットバリデーションの段階ですが、プロジェクト4について、手代木社長から対象疾患がアルツハイマーだと機関投資家向け決算説明会の場で説明されたことです。

10月16日のブログで、当社が川崎医科大学とデュシェンヌ型筋ジストロフィーという希少疾患の治療薬を開発していることを知って、驚きとともにうれしく感じたという話を書きました。今回も同様に当社がアルツハイマーの治療薬を目指して共同研究に着手していたことを知り、驚きとともにうれしく感じました。うまくいってほしいプロジェクトです。

2017年10月31日火曜日

ロングインタビュー記事(下)

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。10月31日(火)、Nikkei Styleの出世ナビ「リーダーのマネジメント論」に会長の窪田のインタビュー記事(下)が掲載されました。示唆に富む内容になっているのではと思います。ぜひご覧になってください。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22393900Y7A011C1000000?channel=DF180320167066