2017年10月31日火曜日

ロングインタビュー記事(下)

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。10月31日(火)、Nikkei Styleの出世ナビ「リーダーのマネジメント論」に会長の窪田のインタビュー記事(下)が掲載されました。示唆に富む内容になっているのではと思います。ぜひご覧になってください。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22393900Y7A011C1000000?channel=DF180320167066

2017年10月27日金曜日

個人投資家向け会社説明会 3/47

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。10月27日(金)に野村證券 福岡支店で個人投資家向け会社説明会を行いました。100名の投資家が窪田の話を熱心に聴いてくださいました。質問は時間の関係もあり3件、終わった後も窪田のところに複数の投資家が質問に来られました。

47都道府県すべてで実施すると宣言した個人投資家向け会社説明会は、これで47分の3です。ご協力ありがとうございます。

JAXA主催イベント

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。10月26日にJAXA(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構)主催の「SPACE MEETS YOKOHAMA~きぼう、その先へ~」へ行ってきました。

今年12月17日に国際宇宙ステーション(ISS)に出発するJAXA宇宙飛行士 金井宣茂さんの壮行セレモニーを兼ねていたことや、先行してISSに行ってきた人気飛行士の油井さん、大西さんらも参加することから会場である収容人数5,000人のパシフィコ横浜の国立大ホールはほぼ満員となっていました。オープニングは18時半からでしたが子供たちの多さには驚きました。

金井さんは医師の資格を持っており、色紙には「健康長寿のヒントは宇宙にある」と書かれてました。金井さんがISS内の「きぼう」日本実験棟で行う主なミッションとして3つが紹介され、その中でも一番最初に紹介されたミッションが“タンパク質結晶生成”でした。

無重力の宇宙だからこそできる大きくて高品質なタンパク質の結晶は、新薬の開発、設計に重要な情報を与えてくれます。JAXA作成のプレゼン資料に載っていた表現を使用させてもらうと、地上で作成したタンパク質結晶で得られる情報は“ピンボケ状態”、宇宙で作成した高品質タンパク質結晶では構造や結合の情報が“はっきり、くっきり”としたものが得られるのです。

6月21日付ブログで紹介したように、当社はJAXAと高品質タンパク質結晶生成実験において、戦略的なパートナーシップ契約を締結しています。おかげさまで私は今回のイベントを関係者席で見ることができました。イベントを見ながら、当社のPDPSにより見出した特殊ペプチドが結合した標的タンパク質が、地上約400㎞上空で金井さんらによって結晶化されるんだなぁということを考えていました。「金井飛行士、貴重な情報とともに無事に戻ってきてくださいね!!」

2017年10月25日水曜日

ロングインタビュー記事

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。10月24日(火)、Nikkei Styleの出世ナビ「リーダーのマネジメント論」に会長の窪田のインタビュー記事が掲載されました。

記者の方が話の内容を面白がって想定外の長時間インタビューとなり、2回(上・下)に分けて掲載されることになりました。(下)は来週掲載予定です。ぜひご覧になってください。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22392200Y7A011C1000000?channel=DF180320167066

海外IR 台湾

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。私がIR責任者に就任して初の海外IRに行ってきました。訪問先は台湾です。10月23日~24日の2日間で8社を訪問し17名の機関投資家に会社説明をしてきました。すでに株主になっていただいている会社もありましたが、大半が初めてペプチドリームの話を聞くという投資家でした。

今回の訪問IRを提案・アレンジしてくれた岡三香港・高関さんの行き届いた準備とHelenさんの素晴らしい通訳により、当社への関心は高く、活発な質疑応答を行うことができ、多くの会社で予定時間を超えました。窪田も私も大いに手ごたえを感じた訪問となりました。謝謝。

2017年10月21日土曜日

テンバガー

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。日経ヴェリタス 2017年10月15日~10月21日号に「たった一人のテンバガー運用者」という見出しの記事が掲載されました。“テンバガー”とは株価10倍を意味しますが、アセットマネジメントOneのファンドマネジャー 岩谷渉平氏を“テンバガー”をファンド運用でたった一人実現した日本株のトップファンドマネジャーとして紹介しています。

記事によると、岩谷氏の投資哲学は“社会の課題を解決できる企業は必ず成長できる”だそうです。特殊ペプチドの合成によって効率的な新薬開発の道を開いたという課題解決力を有する点を評価して当社が紹介されています。期待に沿えるように頑張ります。

個人投資家向け会社説明会 2/47

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。10月20日(金)にSMBC日興証券 京都支店主催の個人投資家向けIRセミナーに行ってきました。約70名の投資家様がメモをとりながら熱心に聴いてくださいました。

私個人としては、講演が終わった後に一人の女性が私のところに来られて「いつもIRブログを見ています。頑張ってください」と声をかけていただきました。めちゃテンションがあがりました。ほんまおおきに!

9月16日のブログで個人投資家向け会社説明会を47都道府県すべてで実施することが当面の目標と宣言しました。これで47分の2です。おかげさまで、いろんな証券会社からご協力の申し出があり、着実に予定が入っています。

2017年10月18日水曜日

新社長インタビュー

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。10月16日(月)発売の週刊エコノミスト 10月24日号の冒頭(4-5ページ)に、当社社長のパトリック(以下 リックさん)のインタビュー記事が掲載されました。

エコノミスト誌の看板コーナーである注目の経営者に対する編集長インタビューです。リックさんにとって、社長になって初めてのインタビューであり、正直言って私は少し心配していたのですが、インタビューはスムーズに進み杞憂に終わりました。内容については、読者にわかりやすくするために、先方の記者がうまくまとめていますのでご覧ください。

インタビューの中のトピックスが、エコノミスト誌の編集長インタビューのお決まりの質問「“私を変えた本”はありますか」に対するリックさんの答えです。リックさんは「ないです。僕は本は読んだことがないんです」と答えました。我々は「ええっ」と驚きましたが、「ビジネスや研究の雑誌はいっぱい読んでいますが、本というものは読んだことがないんです」と続けました。我々がそうなんだと思っていると、「僕は(ペプチドリームでしている)こういう仕事は趣味、こういう仕事が大好きです。暇があったらサイエンスの関係、論文とかを読みたいです」とコメントしました。

日本人が「仕事が趣味」と言うと、仕事人間でつまらない人間のように受け取られてしまいますが、リックさんが言うと、今の仕事を本当に楽しんでいるんだなということが伝わってきて、先方の編集長が「うらやましいですね」と言ってました。私も同感でした。


Interviewer 金山隆一(本誌編集長) Photo 武市公孝:神奈川県川崎市の本社で

2017年10月16日月曜日

難治性希少疾患治療薬の開発

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は9月25日、「川崎医科大学とのデュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する革新的筋萎縮阻害剤実用化の共同研究開発に関するお知らせ」を発表しました。

デュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne Muscular Dystrophy:DMDと略されます)は、身体を動かす筋肉(骨格筋)が萎縮(ジストロフィー)することで、筋力低下が進む難病です。通常、2歳から5歳の男児のみに発症します。小学校高学年の頃に車イスでの生活になることが多いようです。その後も筋力低下が進行します。有効な治療法がないため、日本神経学会等が作成した診療ガイドラインによると平均寿命は30代半ばとなっています。

筋ジストロフィーには様々なタイプがあります。患者数が最も多いのがデュシェンヌ型です。それでも発症率は新生男児の約3,500人に1人とされており、日本の患者数は2,500人から5,000人と推測されています。代表的な希少疾患(患者数の少ない疾患。日本の場合、推定患者数が5万人未満)の1つとされています。なお、デュシェンヌとは、この症状を報告したフランスの医師の名前です。

今回のニュースリリースは、川崎医科大学との共同研究開発において、大きな進捗があったことのお知らせです。

世界中で様々な治療薬の開発が進められていますが、川崎医科大学・神経内科の砂田芳秀教授を中心とする研究チームは、骨格筋に存在する「マイオスタチン(Myostatin)」というタンパク質を標的分子として創薬研究を続けてきました。マイオスタチンには骨格筋の筋量を負に制御する働きがあり、マイオスタチンの働きが活性化すると筋萎縮が起こることを見い出しています。このことは、マイオスタチンの活性を阻害する物質を見つけることができれば、それが筋萎縮阻害剤の有力候補物質になる可能性が高いことを意味します。

今回、お伝えしたい共同研究開発の大きな進捗とは、マイオスタチンの活性を阻害するするペプチド配列を特定(同定といいます)し、それを当社技術を用いて最適化したマイオスタチン阻害ペプチドをデュシェンヌ型筋ジストロフィーのモデルマウスに投与した際に、筋力低下を有意に改善できることを実証したことです(非臨床POCの取得)。

実は、私は当社がこのような取り組みをしていることは、つい最近まで知りませんでした。知った時には、「たった一人の人でも良い。病気で苦しんでいる方に『ありがとう』と言ってもらえる仕事をしたい。」という夢を現会長の窪田と菅教授(社外取締役)の2人が共有することがきっかけとなり、創業されたペプチドリームにとって、いまだ有効な治療法がない希少疾患に対する治療薬(オーファンドラッグ)の開発は、最もふさわしい取り組みに思えてうれしくなりました。

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療薬と聞くと、核酸医薬品でのエクソンスキップを用いた治療薬が国内外の製薬・バイオ企業で開発が進められていることが、まず頭に浮かびます。しかし、この方法は、患者の遺伝子タイプ(エクソンの変異形式)により使える患者が限定されます。これに対して、マイオスタチンを対象としたアプローチは、ほぼすべての患者さんに使える治療薬になる可能性があると予想されます。

臨床試験入りがいつになるのかはまだ未定です。ただし、私は国の支援や患者団体の協力が得られやすいと考えられることから、当社が5年後の平成34年6月期(2022年6月期)までの中期目標として掲げている、新薬の上市(承認、販売)1件以上の候補の1つとなるのではと期待しています。