2018年5月18日金曜日

塩野義製薬から2回目の技術ライセンス料を受領

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は17日(木)の15時に、「塩野義製薬株式会社による当社創薬開発プラットフォームシステム:PDPS運用開始のお知らせ」を発表しました。

当社のビジネスは、製薬企業とまず、創薬共同研究開発契約を締結します。製薬企業が持っている創薬ターゲット(タンパク)に対して、当社の数兆種類の特殊ペプチドからなるPDPSを用いて、製薬企業が見つけることができなかった医薬品候補物質(ヒット候補化合物)を創り出す作業を共同で進めていきます。ここでの成果を見て、創薬共同研究開発契約企業の中から新たな契約金を支払ってでもPDPSを自社で自由に使って創薬開発を行いたいとの要望がうまれることにより、当社はPDPSを非独占的にライセンス許諾する契約(技術貸与)による新たなビジネスも行っているのです(我々はテクニカルトランスファーの頭文字からTTと呼んでいます)。現在、この契約を締結している企業は5社です。

塩野義製薬は2017年6月に、このPDPSの非独占的ライセンス許諾契約を締結しています。契約締結時に契約一時金(技術ライセンス料)を受領し、そして今回、技術移管の第一ステップが終了したことで2回目の技術ライセンス料を受領することになりました(今後、技術移管に関して設定したクライテリアを達成した場合は3回目の技術ライセンス料を得ることができます)。各段階における金額は非開示ですが、平成30年6月期の通期業績予想の達成に向けて大きな進展があったといえます。

塩野義製薬は、これまでも熱心にPDPSを用いた創薬に取り組んでいただいておりますが、今回の技術移管により今後、これまで以上のペースで創薬開発に取り組んでいただけるのではと予想しております。